2023年1月26日付けで「東京手彫り印章」が東京都知事指定伝統工芸品に認定されました。
東京手彫り印章とは、江戸時代から継承される技法で、全工程を手作業で製作する印章で、
すべての工程は“唯一無二”の為にあり、職人は、髪の毛一本分の精度で彫刻を施します。
その圧倒的な技術力は、機械では 決して真似ることができません。日常や、人生の節目に
おいても、印章は自己の権利や義務、所有の“唯一無二”の証明として、社会生活に密接に
関わってきました。江戸時代から続く東京手彫り印章は、文字のデザイン、字入れ、荒彫り
といった異なる技術が必要とされ、すべての工程をたった一人で行う、実に緻密で気の遠く
なるような作業を重ねて完成させます。その仕上がりは、随所に熟練の技が光ります。髪の
毛一本分の精度が求められる彫刻を施せるのは、都内でも一握りの職人のみです。是非この
機会に、一流熟練の一級印章彫刻技能士による手彫り印章をお求め頂けましたら幸いです。
『すべての工程は“唯一無二”のために』
「東京の伝統工芸品」 https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp
「東京手彫り印章」 https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/items/42.html
東京の伝統工芸品・東京手彫り印章の詳細は、上記リンクよりご覧下さい。
東京手彫り印章 まめ知識 『印判師』
江戸で印章を作製する印判師は、寛永元年(1624年)に京都三条通から移住し、将軍
などの印章を製作するようになったのが 始まりとされている。幕府の印章の製作を
請け負い、地方大名の印章も製作し上納していた「御印判師」として活躍してきた。
※「諸問屋再興調」十之二に記載の「江戸印判屋願書」嘉永4年(1851年)頃 (東京大学
史料編纂所編『大日本近世史料』三三諸問屋再興調六、東京大学出版会 1965年)の内容
から、寛永元年(1624年)2月に、印判職(印判師)が京都から江戸へ移り、江戸に産地が
形成されたことが確認され、少なくとも24名の印判師が江戸に存在していたことが確認
された。現在まで伝わる「東京手彫り印章」の技法は、印判師が印稿(文字のデザイン)
印面調整・字入れ・荒彫から仕上げまで全工程を手作業で製作する印章のことである。
※江戸幕府の御用達職人として、代々「御印判師」を務めてきた佐々木家伝来の古文書
「佐々木家文書」(中央区民文化財37)に記載されている当家に関する「由来書」によれば
寛永20年(1643年)4月、初代・佐々木伊賀が4代将軍家綱の印章の製作過程が、現在の
製作工程との内容と有する事が確認された。(中央区総括文化財調査指導員による確認)
明治時代には、太政官布告により、すべての国民に実印の使用が認められるようになり
印章が、日本人の社会生活に定着していくこととなり、全国に印判師が広がる。
令和5年、東京都の伝統工芸品に指定される。
将来として、400年続く技法で彫刻された手彫り印章は、文字の美しさと
一線を画す圧倒的技術力を後世まで継承されるべく、取り組んでいく。
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「東京手彫り印章」販売価格 \55,000 ※納期:受注後2ヶ月間
サイズ:13.5mm丸×65mm丈・サイズ:16.5mm丸×65mm丈
セット内容 印材:柘(東京都御蔵島産)
印章ケース:ウォールナット・チェリー
朱肉:高級練り朱肉(濃赤)
「東京手彫り印章」 販売価格 \55,000 送料無料
印章ケース、高級練り朱肉付き
昭和つげと糸魚川翡翠(いといがわひすい)
最近、弊社には、動物由来の印材ではなく、自然の素材を好まれるお客様が
多くご来店されます。しかも、合成的(樹脂等を入れて圧縮されたもの)に
製作された物ではなく、従来そのものの自然を醸し出す印材を好まれます。
そこで今回は、HP上には載せていない商品をご紹介させていただきます。
昭和つげ
昭和つげ
長年自然栽培された柘植の原木を昭和52年(1977年)前後に伐採し、以来
30年以上に及ぶ長期保管で水分が枯渇し、より堅牢な理想的印章素材になって
おります。独特の風合いの「節」があり、その個性的な美しさをより一層引き立
たせる為、高名な根付師の宮澤宝泉が、1本ずつ丁寧に手作業で削り出します。
また、ニス塗り加工を行わず「蝋蜜塗り」加工を施すことにより色合い等の深み
を持たせています。
糸魚川翡翠(いといがわひすい)
糸魚川翡翠(いといがわひすい)
日本で唯一、そして世界でも有数の「宝石質翡翠」として、その質の高さが評価
されています。糸魚川市の翡翠の原産地は、日本海に注ぐ姫川上流の小滝地区と
青海川上流の橋立地区にあります。一部エリアは天然記念物に指定されています。
糸魚川の特に海で見つかる翡翠は、原石のままでも十分に美しいのも特徴ですが
自然の状態で保護されている為、市場に出回っている量が少なく、その希少性も
大きな価値になっています。
商品に関するご質問等がございましたら、ご遠慮なく、お問い合わせ下さい。
皆様にご紹介したい情報や印章にまつわる話など、随時発信して参りますので
時々覗いて見て下さい。最後までお読みいただき、ありがとうございました。